2016年9月30日

糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きが不十分なため、血液に含まれるブドウ糖の量(血糖)が異常に多くなる病気です。血糖値が高い状態が長く続くと、血管壁に負担がかかり、その結果、さまざまな合併症を引き起こします。三大合併症といわれる腎症や網膜症、神経障害をはじめ、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞など、合併症は全身におよびます。しかし、血糖が高いだけで自覚症状とくになく、それが糖尿病の怖いところでもあるのです。

最近の研究で、歯周病菌が糖尿病の症状を進め、悪化させるものであることがわかってきました。これまで、糖尿病が歯周病のリスク因子であることは知られていましたが、逆に、歯周病も糖尿病のリスク因子であることが解明されてきたのです。歯周病と糖尿病は、お互いに悪影響を与え合う存在であるのです。

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2016年9月28日

歯周病菌の妊娠に与える影響については、次のように考えられています。

歯周病が長引いたり拡大すると、免疫機能が活発に働き出し、細菌とたたかうために、サイトカインのようなさまざまな生理活性物質をつくり出します。そのひとつに、プロスタグランジンという物質があるのですが、実はこの物質は子宮を収縮させる働きがあるのです。つまり、歯周病の原因菌そのものが悪さをするのではなく、菌とたたかうために作り出された物質が悪影響を引き出してしまうわけです。

プロスタグランジンという物質は、お産が始まってもなかなか陣痛が始まらない場合に用いる陣痛促進剤として使われているほどですから、その作用たるや、推して知るべし、です。プロスタグランジンに刺激されて子宮が収縮し、予定日までにずいぶん間があるのに陣痛が起こってしまうと、早産になってしまいます。

また、本格的な陣痛につながらないまでも、いつも子宮が収縮をくり返していると、赤ちゃんに届く酸素や栄養が不足してしまいます。胎内にいる赤ちゃんにとって必要な栄養や酸素は、母体から胎盤を通して届けてもらうしかないのです。ところが、その子宮が収縮をくり返していると、赤ちゃんは栄養や酸素不足で、発育が妨げられます。結果、週数は問題なく予定日近くで生まれても、低出生体重児になってしまうのです。

妊娠するとホルモンの関係で歯周病になりやすくなるため、歯周病を患う妊婦さんは少なくありません。症状がみられたら、産婦人科医の主治医に相談のうえ、できるだけ早く治療を受けましょう。炎症を長引かせてプロスタグランジンを作り出させる前に、早めに治しておくことが大切です。
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2016年9月26日

以前にアメリカで発表された次のような報告に、妊婦さんたちはさぞ驚き心配したことと思います。それは、妊娠している女性が歯周病にかかっていると、早産になったり、赤ちゃんが低出生体重児となる確率が何倍も高くなる、というものでした。

早産とは、妊娠23~36週での出産をいいます。37週以降のお産であれば、ほぼ成熟した赤ちゃんが生まれますが、それ以前の出産、それも週数が少なければ少ないほど、赤ちゃんはまだ小さく、おなかの外に出ても自力で生きていく可能性は低くなります。最近は数百gで生まれた赤ちゃんも、NICU(新生児集中治療室)などの設備が整った病院であれば、育つことができるようになってきてはいますが、それでも早産は避けたいトラブルです。

また、低出生体重児というのは、生まれた時の体重が2500g未満で、正常範囲より少ない体重で生まれた赤ちゃんのことをいいます。これまでも、タバコを吸っている妊婦さんから生まれる赤ちゃんは低出生体重児となりやすいと指摘されていましたが、歯周病も妊婦さんにとって、新たな危険因子となったのです。

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2016年9月23日

高齢者になると、肺炎にかかりやすくなります。とくに、食べ物や飲み物が気管の方に入ってしまい、その際一緒に入り込んだ口腔内の細菌が原因で起きる誤嚥性肺炎が増えてきます。とくに、寝たきりになった場合や、病気の場合にかかりやすく、寝ている間に、口腔や咽頭の細菌が唾液とともに気道に入ったりすることもあるようです。ふつうは、気道など呼吸器粘膜上皮にある繊毛が異物を排除するのですが、年を重ねるごとにこの力も衰え、間違って異物が気道に入りやすくなってしまうのです。

この誤嚥性肺炎の患部からは歯周病菌が検出されており、グラム陰性菌が原因で肺炎を起こすことが明らかにされています。歯周病菌以外に、口腔内の常在菌でも肺炎を起こすことがあります。いつもは何の影響力もない常在菌なのに、体の免疫力が落ちると、少しずつ肺まで感染し、それが原因で突然病気を引き起こすことがあるからです。しかも、常在菌よりも強い毒性をもつ歯周病菌であれば、肺炎を発症する可能性はさらに高くなります。

その意味では、高齢者ほど歯周病予防が大切といえるでしょう。半年から3ヶ月に1回は定期的に検診を受け、こまめにブラッシングをして予防を心がけましょう。

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2016年9月21日

歯肉の血管から侵入し、全身を巡り歯周病菌は、体内のいろいろな臓器にもぐり込み、新たな感染症を引き起こします。

心内膜炎もそのひとつです。心内膜炎は、心臓の内側を覆う膜に生じた炎症ですが、かかるのはもともと心疾患を持っている人がほとんどです。先天性心疾患で心臓の弁に障害があったり、ペースメーカーを入れている人は、弁の周囲の血液の流れが滞りがちになるため、そこに歯周病菌が入り込むと、心内膜に炎症を起こしてしまいます。もっとも心内膜炎を起こしやすいのは左心房と左心室の間にある僧帽弁で、大動脈弁がこれに続きます。

以前から、心内膜炎を起こす細菌のおよそ半分は、口腔内常在菌の緑色連鎖球菌であることをよく知られていました。それに、歯周病の原因菌であるグラム陰性菌も加わったわけですが、ほかにもカンジダなど多くの菌が原因になっています。

代表的な症状は発熱です。疲労や、倦怠感、頭痛などがみられる場合もあります。
先天的な心疾患をもつ人は、歯周病予防を特に心がけ、歯磨きの際の出血など少しでも症状があるときは、早めの治療に努めましょう。また、歯周病菌に限らず、口腔内常在菌でも発症しますから、歯の治療を受ける場合は、持病があることを告げることが大切です。とくに、先天性心疾患のある子どもの場合は、むし歯治療の際も注意が必要なため、治療前に、抗生物質を投与することもあるようです。

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2016年9月19日

歯周病菌が引き起こす病気のひとつ、動脈硬化から説明しましょう。動脈硬化とは、動脈の結果の内側にコレステロールなどが付着して、内腔が狭くなり、血管の弾力性が失われ硬くなった状態をいいます。

この動脈硬化になった血管壁から、歯周病菌が検出されることが多々あり、これは、歯肉の血管から全身に回った歯周病菌が血管壁に付着し、そこに血小板などが引っかかり、動脈硬化になったとみられています。

以前は、コレステロールが血管に付着することから、高脂血症が進んで動脈硬化になるとみられていました。しかし、細菌やウイルスが引き金となり、動脈硬化を起こすこともある、というのが最近の見解です。

動脈硬化になると、血の塊の血栓ができやすく、血管が詰まったり、破れて出血するなどの危険性が高まります。心臓の冠状動脈の動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞などが心配されます。また、脳の血管が狭くなったり詰まると、脳梗塞や脳卒中などを引き起こしかねません。
そもそも、歯周病と動脈硬化の関係が注目されるようになったのは、この冠状動脈疾患の患者さんたちから歯周病菌が検出されたというアメリカの調査報告からでした。
また、フィンランドでも、心臓疾患のない人約2万人を14年間追跡調査し、その後、心臓疾患になった人とならなかった人の2つのグループに分け、それぞれのグループで歯周病の有無を調べました。その結果、歯周病にかかっている人の方が、心臓疾患を発症しやすいと報告されたのです。

動脈硬化が起こりやすいのは、総コレステロール値が高い人や中性脂肪の多い人と見られています。このような人が歯周病になると、ますます動脈硬化のリスクは高まるわけですから、健康診断などでコレステロール値や中性脂肪値が高いと注意された人は、とくに歯周病予防に努めることが大切です。すでに歯周病になっている人は、治療を受けて早めに治すようにしましょう。
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2016年9月16日

これまで歯周病は、口のなかに限った病気とみられてきました。しかし、さまざまな研究の結果、現在では、歯周病と全身の病気との関係が指摘されています。歯周病菌の影響で、糖尿病などの持病が悪化したり、動脈硬化や心内膜炎などの病気を引き起こすほか、早産など妊娠中のトラブルにも影響を与えるといったことがわかってきたのです。

歯周病菌が全身の病気を引き起こす理由は、歯肉にある豊富な毛細血管になるようです。歯周病原因菌のグラム陰性菌が歯周組織まで侵入してくると、豊富な血管に入り込み、血液を介して全身に回ります。その結果、体の各部に病気を発症させることになるのです。また、グラム陰性菌以外にも、菌に対抗するため免疫機構が作り出すサイトカインなどの生理活性物質も関係しているとみられています。

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2016年9月14日

歯肉炎を何の対処もせずにそのままにしておくと、プラークは増殖し歯石ができます。プラークは歯のまわりについている白くてやわらかい汚れですが、歯石はリン酸カルシウムの結晶で固い付着物です。歯石になると、自分で取り除くこと難しく、歯科医院で機械で除去してもらわねばなりません。また、歯石がたまると歯周ポケットはますます深くなり、酸素が少なくなって、歯周炎の原因菌、酸素を嫌うグラム陰性菌が増殖します。歯周ポケットが4mm以上の深さになると、これはもう、歯周炎へと進んだ状態です。

歯周炎の初期は、歯肉全体が赤くなり、歯磨きのときいつも出血するようになります。朝起きたときの口臭だけでなく、口のなかのネバネバ感が強くなります。歯が浮いたような感じがして、歯肉がムズムズする事もみられます。

中期になると、はれた歯肉から膿が出てきたり、出血も頻繁に起こります。歯肉が下がって歯が長くなったような感じがしたり、歯がグラグラしだすのも、このころからでしょう。
さすがにこの段階を迎えると、たいていの人が歯科を受診するでしょう。

しかし、それでもなお放置して重度の歯周炎になると、いつも歯肉からは膿が出て、ひどい口臭がし、歯はグラグラ状態になってしまいます。やがて、歯を支えられなくなって、歯が抜けやすくなってしまうのです。
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2016年9月12日

歯周病とは、歯を支えている歯肉や骨に障害の起きる病気のことで、このうち、歯肉に限った炎症を歯肉炎、骨を含めた歯周組織にまで炎症が広がったもの歯周炎といいます。

歯と歯肉の間には歯周ポケットという溝があり、健康な場合で約1~2mm程度の深さです。ここは歯周病菌が好んで住み着く場所で、歯周ポケットのどこに増殖するかで、菌の種類も異なります。歯肉炎の原因菌のグラム陽性菌は、歯肉と歯の接したところより上の方にたまったプラークや歯石に住み着きます。歯肉炎になると歯肉が赤く腫れ、唾液中に細菌が定着して増えるため口のなかがネバネバしてきます。

正面から口の中を見ると、歯と歯の間の歯肉は三角の形をしていますが、ここが赤く丸く盛り上がってきます。歯を磨いたときに、出血することもあるでしょう。しかし、この段階では、歯肉の中まで細菌は侵入していませんから、骨の破壊は見られません。軽い歯肉炎なら、ていねいなブラッシングでプラークを取り除くことは十分可能です。おかしいと思ったら、多少出血しても、まずはていねいなブラッシングをしてみましょう。早めに歯科を受診し、プラークや歯石を取ってもらうのが一番のおすすめです。

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2016年9月9日

歯肉は、いわゆる歯茎と呼ばれる部分で、歯が生えている歯槽骨をおおい、歯のまわりを取り囲んでいます。歯肉の役割は重要です。歯を支えているだけではなく、歯肉の粘膜は細菌や毒素が体内に侵入するのを防ぐ働きもあるのです。

歯肉にはたくさんのも毛細血管が通っており、その白血球や免疫物質が細菌の増殖を抑えるなどの防御システムを支えています。ただし、細菌が過剰に増殖すると、豊富な毛細血管から細菌や毒素が侵入し、全身の病気を引き起こす場合もあるのです。

次に、歯槽骨は、歯根があごの骨の中に入っている部分で、歯のないところには存在しません。そのため、歯が抜けたあと、骨はやせてきてしまいます。歯槽骨が極端にやせてしまうと、義歯を入れても安定して支えることができなくなってしまいます。

歯と歯槽骨をつないでいるのが歯根膜で、歯根のセメント質と歯槽骨と直接つながっています。歯根膜は哺乳類にしかない組織で、大切な役割を持っています。歯根膜にあるレセプターにより、かんだ時の刺激が脳に伝わるのです。たとえば、あさりを食べていて、砂をかんだとき、ジャリっと感じるのも、歯根膜にあるレセプターの働きによるものです。しかし、歯が失われると歯根膜もなくなってしまいます。当然、歯が全部なくなると、何をかんでもその刺激は脳へ届きにくくなります。
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2016年9月7日

歯は、乳歯で20本、永久歯は32本あり、これは親知らずを含めた数です。しかし、最近は親知らずが減って、永久歯が30本や28本という人も増えています。

食べ物が口に入ると、歯でかみ砕きますが、ものをかむ瞬間、歯には自分の体重とほぼ同じくらいの荷重がかかります。歯はこの負担に耐えることができる構造になっており、歯周組織がこれを支えます。

歯の見えている部分を歯冠、下の見えない部分は歯根、支えている骨を歯槽骨といいます。歯冠の外側はエナメル質でおおわれており、水晶ぐらいの硬度があるといわれています。
一方、歯根はセメント質でおおわれています。骨と同じ構造ですが、含まれるカルシウム分は少なめで、エナメル質ほどの硬さはありませんが歯を支えるために大切な役目を持っています。

エナメル質、セメント質の内側にあるのが象牙質です。エナメル質よりやわらかく、虫歯になると浸食され破壊されるところです。象牙質の内側は、歯髄という空洞になっていて、この中を血管と神経が通っています。三叉神経と呼ばれるこの神経は、脳への伝達神経です。
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2016年9月5日

アメリカでは、1970年代を契機に、矯正歯科治療をする成人の患者さんが大幅に増えました。それ以前は、おそらく5%にも達しなかった成人の患者さんの比率が、80年代には20%、90年代には30%に達し、その後、地域によっては50%を超えているという状況になってきています。日本でも同じような傾向がみられます。

成人の患者さんが増えた背景には、歯科知識の向上を土台にした健康や美への関心の高まりや、海外旅行やホームステイの経験を通して気づいた歯並びと口元に対する日本人の意識の遅れなど、いろいろな理由があります。そのなかでも患者さん側からすると、矯正装置が昔よりもずっと簡便なものになり、歯に装着するブラケットもあまり目立たなくなって、審美性が増したことが大きいと思われます。
矯正歯科医側の理由としては、むし歯や歯周病だけでなく、歯並びと咬み合わせを含めてトータルで「歯」を考える啓蒙活動の効果や、顎関節症などに対する認識の普及が挙げられるでしょう。

いずれにせよ、従来は子どもがするものと考えられていた矯正歯科治療を、大人も積極的にする時代が訪れていることは事実です。

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2016年9月2日

口臭の原因は舌苔だけではありません。さらに、考えられるのは、唾液の不足による口臭です。
緊張やストレスで口が乾いている時、起床時など、自分では口の臭いが気になったことはありませんか?

これは、唾液の分泌が悪いのが原因です。その場合は、キシリトール入りのガムを噛むのが1番です。なるべく唾液を飲み込まないようにして、唾液を口の中に溜めてぐるぐる回しながら、かみます。ガムは、唾液を増やしたい場合、食前にかむのがベターです。

もうひとつは、プラークの蓄積による口臭です。プラークは、歯の表面にくっつき、臭いを放ちます。さらに歯周ポケットへと入り込んで、次第に歯周ポケットを深くし、さらなる口臭を呼びます。その場合は正しい歯磨きをしっかり行いましょう。口の中がすっきりします。

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○○医院 院長 山田太郎

ホワイトエッセンス
京都四条通り矯正歯科
インビザライン
(マウスピース専門矯正歯科)

医院サイト:
http://www.kyouto-gashinkai.jp/

こんにちは。「ホワイトエッセンス京都四条通矯正歯科」院長 中村雅彦です。
ホワイトエッセンスで培ったデンタルエステとマウスピース矯正の診療技術を結集して、このほど「ホワイトエッセンス京都四条通矯正歯科」を開院しました。
美しく健やかな歯と口もとのために、ホワイトエッセンスと矯正歯科を組み合わせ、従来の歯科医院ではサポートしきれない領域まで対応できる、今までにない歯科医院を造りたいと考えています。よろしくお願いします。